あと1日

今日は同期の送別会だった。入社した頃は26人もの同期がいたのだが、今となっては自分を入れてあと12人になってしまった。そのうち本社にいるのは8人だけ。それもあと1日で7人になってしまう。5年経っていないのに、半数以上が辞めてしまっているのは、かなり離職率が高いといっていいだろう。
1年目の頃は、同期で昼食をとったり、定時後にレイトショーを見に行ったり、試写会に当選してフレックスを使って5時に退社したりして結構楽しかった。2年目になって、少しづつ残業が多くなり、同期でも辞める人が出来てきてなんとなくこれが会社なんだなって思い始めた。3年目以降はチームリーダとして下を引っ張る責任を負わされ、4年目では海外出張に一人で行かされたりもした。
今日ある人から、「退職する本当の理由はなに？」と聞かれた。よくよく考えてみると、理由はいっぱいあった。はじめは次々と転職していく同期をみて、さびしくなってきて。次第に仕事の責任が重圧となってきて。会社の体制にも不満が募ってきて。それをぶつける上司や相手がいなくて。いきなりぜんぜん違う仕事をたった一人でやらされるようになって、気がついてみれば自分がやりたかった開発と遠くかけ離れていて。そしてある時、有望な後輩が退職して。後輩の頑張っている姿は「自分もこんなことを続けていていいのか？もっとほかにやりたいことがあるんじゃないか？このままではいけない。環境が変わるのを待ってはいられない。自分が環境を変えるんだ。」転職を決意するきっかけとしては十分なものだった。
あと1日。特別な感慨もなく、ただの金曜日に思える。本当に辞めたんだって実感するのは、次の会社に入ってからなのだろう。